無いなら創る! 努力は決して裏切らない。
座右の銘は「Cool head,but warm heart.」
「挑戦」は私の人生に欠かせないもの。母のチャレンジは続きます。

合同会社ままのえん 代表

小林 あゆみ

プロフィール
埼玉県さいたま市在住。2004年生まれの長女、2007年生まれのの長男を育てる二児の母。
長野県長野市に生まれ、四姉妹の長女として料理人の両親に育てられる。
大学卒業後、某ゲーム会社に就職し、直営のゲームセンターの店長を経験。経営っぽいことをなんとなく学ぶ。結婚と共に退職し、すぐに妊娠。専業主婦を7年経験する。
長女の子育て中は暗黒時代そのもの。暗ーい育児生活の後、長女1歳のときにさいたま市に転入。夢いっぱいだった「さいたまでの子育て生活」の現実を目の当たりにし「このもったいないお母さんたちを何とかしたい!」と2010年にままのえんを任意団体として立ち上げる。
その後、2011年に「コミュニティビジネス起業プランコンペ」にチャレンジ。優秀賞受賞をきっかけに2012年に「合同会社ままのえん」として法人化、今に至る。

※2021年6月 記事全体の更新をしました

Q1 合同会社ままのえんを立ち上げたきっかけは?

娘が1歳のときに、さいたま市に引っ越してきました。当時さいたま市はまだできたばかりで、子育て支援が発展途上。公共施設の子育て世代向けのイベントなどは、抽選や先着のことが多く、なかなか遊びに行くことができず、孤独感を感じていました。
子育てサークルに参加者として、参加していましたが、サークルでは良いことしているのに、運営に行き詰まっていたり、場所がとれない、講師の謝礼、集客など、課題が多いなと感じていました。つながる場があるのに、もったいないなと感じていました。
娘の幼稚園遊園がきっかけで、ママ友が増えました。たまたまママ友たちがが保育士や幼稚園の先生だった方が多かったんです。このママたち、なんだかもったいないなと感じて。
良いことをしていたり、資格を持っている方たちだけど、何かしたくても子どもの預け先の問題などで何もできていない方をなんとか応援してあげたい。たとえ数時間でもいいので、ママさんたちの収入にできるように。その仕組みをつくりたいと思うようになりました。
また、この人材のもったいなさは、さいたま市の地域としての課題、さいたま市ならではの課題と感じ、なんとかしたいと思いました。
そこで、任意団体として仕組みをつくり、託児、講座、イベントをセットにして、まわせるように。ママたちが自分の時間をもって、「自分育て」できる場を育てたいと動き出しました。たまたま、2011年に内閣府地域雇用創造事業コンペ「コミュニティビジネス起業プランコンペ」に応募する運びとなりました。賞もいただき、賞金もいただいたので、それらを元手に起業することにしました。

Q2 会社を立ち上げて得られたこと、変わったことは?

気づけば創業10年が過ぎ、専業主婦として生活していた7年よりも長い期間「経営者」として過ごしていることに気づき、驚くとともに、さいたま市にずいぶんと根差して生活できているな、と感じます。もともと創業、起業が目的ではなかった私ですが、仲間や周りの方たちに支えられ、さいたま市で10年もの長い間事業を行うことが出来ているのは、本当にありがたいです。
そろそろ経営者としての風格が出てきてもよさそうですが、そうともいかず(笑)、まだまだ経営者としては未熟です。常に学びの姿勢で毎日奮闘しています。
 
変わったと言えば、自分の外見もですが(笑)、やはり一番は子どもたちでしょうか。未就学児だった子どもたちは成長して、娘は高校生となり、息子は中学生となりました。子どもたちが小さかったころは、どこにいくにも一緒に連れて歩いていましたが、今では二人ともそれぞれが学校や部活に忙しく、また二人ともに留守番もできるようになったため、母が一人で動き回ることも出来るようになり、仕事に集中することが出来るようになりました。子どもたちは少しずつ手を離れて、それぞれ自立の道を歩み始めています。夫も含めて家事も料理も問題なくこなし、家族全員がチームとなって毎日過ごせていることがうれしいです。
子どもたちも忙しくなっているため家族で出かけることもなかなかできなくなりました。また、塾やクラブチームの送迎なども毎日忙しく、自分の趣味であったバレーボールもお休み中、大好きなビールも月に数回飲めるか飲めないか?の毎日です。このプライベートの忙しさは、あと数年で自立して、親の手を離れていくであろう子どもたちへの最後のサポートと割り切って、毎日を過ごしています。

Q3 これからのビジョンは?

新型コロナウィルスが猛威を振るい、我が家の子どもたちも大切な節目である卒業式入学式がなくなってしまったり、大きな不安の中での進学となったり、夫も週の半分以上が在宅でのリモートワークとなったり、と、5年前では考えられないような毎日を過ごしています。
起業当時に感じていたさいたま市の地域課題は、年月とともに変化もしてきていると感じています。SNS等が普及して「孤独感」や「孤立」は解消されつつありますが、リアルな血の通ったつながりの場がなくなってしまったのでは?と感じています。保育園が拡充され待機児童問題は解消されつつありますが、まだまだ地域に眠ったスキルを持った方たちが、充分に自己実現を図ったり、社会と積極的につながってリソースを活かしきれてはいないと感じます。また、それらは新型コロナウィルスの影響により、より深刻化していると考えています。
ままのえんとしても、関わるスタッフの皆さんはもちろんのこと、大切なクライアントの皆様の健康を守ることは最優先にしつつも、自分たちとしては何が出来るのか?持ち合わせているリソースを最大限に活かして、地域と事業者さま、スタッフのために何が出来るのか?より豊かな毎日を過ごしていくためにはどうしていったらよいのか?など、自問自答を繰り返しながら、出来る事から少しずつ進めています。
5年後には、どんな世の中になっているでしょうか?子どもたちはすっかり私の手から離れ、より自由になった時間を使ってさらに意欲的に動いているでしょうか?5年後に記事を追加できることを楽しみにしています。

■クラブチームで頑張る息子の送迎

中学生になり、バスケットボール部に入部した息子ですが、部活だけでなくクラブチームにも加入して頑張っています。部活にクラブチームに塾に、夜は毎日何らかしらがあり、休む間もなくあちこち送迎をしています。(だからビールが飲めないのです。。。)
頑張る息子を応援すると、私もパワーをもらえるので、期間限定だと割り切って楽しんでいます。
娘は現在バスケットはお休み中ですが、大学に進学したら復活するとのこと、楽しみです。

■W受験生の母になるのです

ちょうど3歳差のわが子たち、数年後には大学受験と高校受験が重なるW受験生となります。(おそろしい!!)
私も仕事をしているため、100%のフォローをするのは難しい。そのため、少しずつ準備を進めています。
さいたま市に引っ越してきてから、一通りの子育てに関するあれこれを乗り越えてきています。埼玉県の高校受験事情もかなり特殊です。座談会など開いたら面白いかもしれませんね。
※子どもたちは決して東大を目指しているのではありません(笑)

One's Style 2016 ver.

ヒトに歴史あり。どんな生活を送っていたのでしょうか?

「仕事とプライベートは区切らない!」がモットー。仕事中に子どもたちのことが入ってくることがあれば、休日に仕事することもあり。
「経営者として当然!」と言われればそれまでですが、子どもたちには「働いているお母ちゃんの背中」を存分に見てもらえるようにしています。子育て中だからこその、型にハマらない柔軟な働き方を体現すべく、日々格闘中。
とはいえ、会社として4年が過ぎて、やっと「メリハリ」がつけられるようになりました。それは、子どもたちが二人とも小学校に上がったからかもしれません。家でパソコン開かないで居られる日が来るとは思っていませんでした(笑)!日々試行錯誤しながら、ありのままの自分でいられるように、家族にサポートしてもらいつつの毎日です。

そんな私の息抜きは・・・

1 子どもたちと出かけること
長距離運転もへっちゃら。興味のある場所、面白そうなところへは積極的に出かけます。
2 バレーボールをすること
高校から始めたバレーボール。歳と共にプレーはせこくなりますが(笑)、運動は大好き。
3 大好きなビールを飲むこと!!!
お酒大好き。ワイワイ楽しむのも大好き。晩酌は次の日への活力です。

毎日見ている子どもたちの背中

自分で歩くようになり、荷物も自分で持つようになり、お出かけもずいぶん楽になりました。電車で車で、色々なところに出かけます。出かける先で知り合う「大人」とのやりとりも社会勉強の一つ。

実家は長野のうなぎ屋さん

四姉妹を育て上げた実家の両親が、自宅を改装して開いたうなぎ屋さん「花ぶき」。長野県長野市にあります。善光寺から徒歩5分。世界一おいしいよ!
HPはこちら▶▶完全予約制です